著者：竹下節子

発売日：2016/11/24

ページ数：276頁

判型：20ｃｍ

ISBN：978-4-7917-6949-0

出版社：青土社

夢を現実化する革命児か、はたまた新たな抑圧を企てる独裁者か。神たろうと世界史の中心舞台に踊り出た、ナポレオンの叡知と野心。権力・宗教間の苛烈な暗闘の淵から浮上する、ヨーロッパ精神の核心を活写する

独裁者・絶対権力者が頻出する現代を、ナポレオンは予告していたのだろうか。

貧困と差別に苦しむ民衆に束の間の夢を与え、果ては自らを神と称して絶対権力を掌握した男・ナポレオン。神を自認するその男は真の救世主なのか、はたまた民衆を新たに抑圧する王権だったのか。歴史の中心舞台に躍り出た野心家で、誰もが認めざるを得ないこの歴史的ヒーローの、卓越した叡知と戦略を詳細に分析。権力・組織・宗教が複雑に絡みあう歴史の暗闇から、ヨーロッパ精神の核心に迫る。